母の夢

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今朝、亡母の夢をみた。

静かで鏡のような湖に建つ
低層のリゾートホテルにいた。

湖に浮かんでいるような
不思議なホテル。

その中の部屋が母の住まいだ。

母の好みそうな重厚な造り。

NYに行くと言い、あとから来てねと出かけた。

生きてるときは、飛行機が嫌いで
あんな重いものが人も物も乗せて飛ぶなんて
と言ってた。

戦前から海外で仕事をしていた
姉や兄が居たのに。

舶来好きなのに
飛行機は信用していなかった。

なぜか赤ちゃんの三男に母乳を飲ませてるので
身動きがとれない。

母と一緒にはついて行けないので、
あとから幼い次男と三男をつれて出かけた。

だけど母の居場所は分からなくて
まるで私たちは違う国のような場所に着いた。

目覚めて思う。

なかなか生きているときは、深く繋がれなかった。

生き方の思考も違った。

私は父に似ているから
母は、父にも娘にも手こずったまま
愛だけ注いでいなくなった。

小さい頃から
いつも母は
「死んでも必ずあなたを守るからね」と言っていた。

目に見えないもので
見えるものが動くことを教えてくれた
最初の人だった。

死んでから繋がりだしたと思う。

不思議なことにそれは、ことある毎につよくなる。

日常生活のなかでも。

時にこんな夢の中でも。

親子は そんなものかもしれない。

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