「人生は美しいことだけ覚えていればいい」

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今日、初めて会った女性。
鑑定のお客様ではなく、
ほんの少しの間一緒に話した女性。

十代の頃が大変だったと言いました。
生きるのに大変だったと。

幼少期からなのか、
詳しくは聞きませんでしたが、
悔しさや悲しさがいっぱいとんできました。

親や兄弟にも あまり会いたくないと。
そうだよね、いいよ と思いました。

意地と、努力と、根性で乗り越えて来たことが
感じられる方でした。

私は、ふんわり話を聞きながら、
さぁっと 彼女のこれまでをimageで
体感しました。

気がつけば、わたしは言っていました。
「いいよ。
楽しかったことだけ覚えてれば。良いよ。」
「泣きそう。」 と彼女。

夜になって思い出しました。
これは、『エリザベス サンダースホーム』
澤田美喜 の言葉。
「人生は 美しいことだけ覚えていればいい。」

戦後の混乱の中、
孤児となった混血の子どもたちを
渾身の力でホームを設立、運営した。

私は、沢田美喜氏の
「黒い肌と白い心 サンダース・ホームへの道」を
高校生の頃に読みました。

1963年に出版されたこの本は
貧困だけでなく、
その当時、混乱の日本で
偏見に苦しんだ孤児たちの母としての記です。

私は、幼い頃から海が大好きで
その頃 新宿にある出版社に勤めていたのですが、
どうしても海の側に住みたくて
大磯に何年か 住んだことがあります。

吉田茂の滄浪閣の裏手
庭から海が見えました。

大磯駅のすぐ近くに
サンダース・ホームはありました。
18歳で読んだ本がよみがえりました。

もう時代は変わり、混血の人をいう時代では
ありませんでしたが
沢田美喜さんの意志を継ぎ、ホームは存続されてました。

今日、ふっと自分の口から出た言葉は
沢田美喜さんの 言葉でした。
彼女の ガーディアンでしょうか。

私の口をとおして 出たのだと思いました。
明るくてしっかりしていてチャーミングな笑顔の彼女。

『嫌だったことが笑えるくらい
幸せが増えるといい。』

又 会いましょう。と別れました。

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